ULの創立者、ウィリアム・ヘンリー・メリル(William Henry Merrill)は、「試験をして知る、そして事実を記す」という言葉を残していますが、この言葉こそが、ULが115年以上にわたって技術力の向上に向けて努力してきたことの基盤を成す言葉と言えます。この創立者の名を引き継いで創立されたウィリアム・ヘンリー・メリル・ソサエティは、公共安全に尽くすというULのミッションの実現に向けて、長年にわたり著しい貢献をしたUL従業員を正式に表彰するものです。

メンバー

ウィリアム・ヘンリー・メリル・ソサエティのメンバーという栄誉を獲得できるのは、それぞれの分野で第一人者としての権威を社内外から認められた高い専門性を持つ技術者です。選考にあたっては、業務経験、実績、発表、特許、職務上のつながり、ULのミッションへの全体的な貢献度が厳しく審査されます。

メンバーに選ばれると、ULのコーポレート・フェローとして、今後の製品安全認証やULの全社的方向性に影響を与える様々な活動に参加します。例えば、UL長期計画委員会や毎年開催されるセーフティ・リトリート会議への出席です。この会議は同ソサエティのメンバーだけで行い、安全認証に関する重要問題を話しあうとともに、ULがリーダーとなれる分野を新たに発見する手助けをします。

そして最後に、その経験を他のスタッフに伝え、いつの日か同ソサエティのメンバーになるかもしれない人々のよき助言者となることも彼らの責務となっています。

2017年度入会メンバー

ジョン・ドレンゲンバーグはUL消費者安全性部門のディレクターで、ULにおいて51年間という長期間にわたって活躍しています。プロフェッショナル・エンジニアであること、安全認証のエンジニアおよびマネージャーとしてのキャリアを積み重ねてきたことに加えて、IEC技術委員会およびUnited Wayにおけるリーダーシップの役割を果たしている上に、ANSI消費者分科会ではULを代表して活動しています。ジョンの素晴らしい業績として、多数の技術出版物ならびに2,500件以上の技術的インタビューおよび消費者面談インタビューなどがあります。広報業界トップの業界紙PR Newsから、2007年にはスポークスパーソン・オブ・ジ・イヤーの称号が与えられ、2005年と2017年には優れた業績が表彰されています。

ボブ・ポロックは、C&I市場調査チームのディレクターです。ボブはカーネギー・メロン大学の電子工学学士号およびMBA(経営学修士号)を持ち、プロフェッショナル・エンジニアです。ULにおける40年のキャリアを通じて、安全認証のエンジニア、PDE(主席エンジニア)、およびエンジニアリングマネージャーの要職を歴任しました。UL PEおよびMark of Excellence賞を何回も受賞しています。ボブは非正弦波電流を引き込む負荷用のトランスを評価する格付けプログラムを開発しました。また「UL 2097: 電気機器で使用する二重絶縁のための規格」を作成したり、ULの代表として多数の技術講演を行ったりしています。NECの相関委員会ならびにパネル4および13など、複数の技術委員会のメンバーとなっています。

ドゥェイン・スローンは、建材および火災防止部門のPDEマネージャーです。ドゥェインはULにおける29年のキャリアを通じて、プロジェクトエンジニアとしてPDE部門内で経験を積んできました。NFPAおよびASTMの複数の防火委員会のリーダーシップに加えて、多数の技術論文を発表したり、ULを代表して多数の講演を行ったりしています。『Fire and Safety Technology Bulletin』の「Expert View」で特集されているほか、ASTM Award of Recognitionを受賞しています。

カール・ワング博士は台湾のC&I研究チームのディレクターです。カールはUSCから機械工学のPhDを授与され、ULのグローバルリーダープログラムとエグゼクティブリーダープログラムの両方を履修しています。抜群のキャリアを積んでおり、多数の技術出版物を執筆しています。カールはULに勤務していたとき、リチウムイオン電池、バイオ燃料、太陽光発電の適用、および製品のフォレンジック分析など、R&Dチームおよび研究所の安全科学の研究活動を管理していました。サムソンのために現場での障害の根本原因の調査や、ボーイング787のバッテリー事故の調査およびNTSBによるヒアリングのための重要な技術作業を行うチームのリーダーも務めました。

2016年度入会メンバー

スコットはULのPerformance Materials Divisionにおいて、31年以上の間にわたる、分析化学者としての専門知識を有しています。彼は欧州のRoHS および WEEE 要求についての、ULの主題専門家であり、また可燃性冷媒の新技術に関する専門家でもあります。スコットは IEC, ISO, ASTM、ASHRAEを含む外部の多数の技術委員会でもリーダー的地位にあり、標準化業務に価値ある貢献をしたことで、IEC 1906賞を受賞しました。スコットは弊社の分析化学エンジニアであり、メルビル事業所に在籍しています。

2015年度入会メンバー

ジョン・コバーチックは制御パネルや産業用機械など、産業用制御機器、部品、およびアセンブリ分野のUL主席指名エンジニア(PDE)です。彼の主な役割は、UL製品認証要件の作成と適用において、一貫性、整合性、およびエンジニアリング品質を推進することです。

ジョンのULにおける41年間のキャリアには、基準および規格に関する長年の経験が含まれています。彼はULを代表してNFPA、NEMA、およびIECなど、多数の技術委員会に参加しています。これにはULの主席代表として、NFPA 20 Committee for Stationary Fire PumpsおよびNFPA 79 Committee for Industrial Machineryへの参加も含まれます。彼はIEC/SC 121AのU.S. National Committee Technical Advisory Groupのテクニカルアドバイザーも務めています。

ジョンは米国電気規程(NEC®)相関委員会のUL首席委員です。 彼は、この委員会におけるULの代表として、NEC活動へのULの参加の調整に責任を持っています。また彼はNEC規程パネル12および13の委員でもあります。

ジョンは、NFPA委員会のサービス賞であるIEC 1906 Awardを受賞しており、NFPAの終身メンバーです。

ケン・ボイスはエネルギーテクノロジのUL主席エンジニアリングマネージャーです。彼はULの消費者アドバイザリ委員会の副委員長として、再生可能エネルギー、DC電源およびエネルギー貯蔵、燃料およびバイオ燃料システム、リスク管理、スマートグリッド、IT、ならびに消費者の挙動と安全性の課題など、さまざまな工学および科学の分野にまたがる技術的背景を持つ、尊敬されている安全性の専門家です。

ケンは、NFPA(米国防火協会)、DOE(米国エネルギー省)、IEC(国際電気標準会議)、ANSI(米国規格協会)、NEMA(全米電気機器製造業者 協会)、公益事業委員会、科学産業博物館、およびSAEインターナショナルなど、関係機関と連携して、日常的にULのミッションおよび安全科学を実践しています。彼は規格および基準開発コミュニティで積極的に活動しており、米国電気規程(NEC®)パネル1では委員長を務めています。ケンはIEC再生可能エネルギースキームなど、各種のグローバルエネルギーイニシアチブでULの代表を務めており、米国国立研究所および学術機関と連携して、多数の再生可能エネルギー調査プロジェクトを指揮しています。

彼は安全スマート大使、科学オリンピアードボランティア、および数学教育ボランティアエキスパートであり、イリノイ州パークリッジの地域社会で電気コミッショナーを務めています。ケンの革新的アプローチ、プロフェッショナリズム、労働倫理、および公共安全モデルへのコミットメントは、弊社の創業者ウィリアム・ヘンリー・メリルの特質を引き継いでいます。

トーマス・ランジセロはUL(Underwriters Laboratories)大学のリードエンジニアリングインストラクターです。彼は安全工学の応用実習で30年を超える経験を持っており、安全科学および工学を製品の安全性に適用するハザードベース安全工学のUL主席インストラクターおよび実践家として活動しています。

トムは基礎工学と製品安全分野の橋渡しをするハザードベース安全工学の書籍を共同執筆しています。また多数の技術論文およびプレゼンテーションも発表しています。

彼は、各種の業界、当局、および専門機関のために、さまざまな危険、潜在的危害、および効果的な保護戦略について取り扱うワークショップを実施しています。彼は、ULの技術スタッフ、主要顧客、およびIEEE、U.S. CPSC, U.S. FDA/CDRH、AHAM、CEA、TIA、ASEAN/ACCSQ、ICPHSO、およびAPEC/JRACなど、その他の利害関係者に対してトレーニングを実施しています。彼はまた、セントルイス大学、ブリティッシュコロンビア大学、およびインド工科大学ガンジナガール校(IIT-Gn)における工学課程プログラム開発のトレーニングも実施しています。

危険分析およびリスク評価におけるトムの広範囲にわたる成果は、電気ショック(電気病理学および保護)、火災、およびリチウムイオン電池などの危険性に関する規格および基準の開発のための調査プロジェクトに適用されています。彼は、安全の達成、維持、および継続的な改良に関して情報に基づいて意思決定するためのリスク評価方法論に基づいて、UL ASSET(応用安全科学および工学技術)安全管理プロセスおよび新規のUL大学コースプログラムの開発を指揮しました。 この活動によって、彼は「重要な特許、新規デバイスの発見、アプリケーションの開発、あるいは業界または政府への模範的な貢献」が認められて、2011 IEEE Region 1 (Northeastern US) Award for Technological Innovationを受賞しました。 彼は米国およびカナダの主要な利害関係者のために、これらのASSET安全管理コースのインストラクターを務めてきました。

トムは現在認定され、登録されたプロフェッショナルエンジニア(P.E.)です。彼は、セントルイス大学から製品安全管理および上級製品安全管理修了証明書が授与される専門開発コース、ならびに認定安全専門家(CSP)としてのトレーニングなど、大学院生の教育およびトレーニングにも携わっています。

彼の技術的背景には、医療機器、試験測定機器、情報技術(ITE)機器、電気通信サービス機器、AC/DC電源、変換および分配機器、および関連システムなどの規格適合性評価におけるさまざまな体験が含まれます。トムは、プロジェクトエンジニアおよびスタッフエンジニアとして、認証および適合性評価の指揮および管理、製品の規格および設置基準の要件の開発および制定、テクノロジベースのトレーニング、ワークショップ、およびコンサルテーションの開発および実施、電気ショックおよび電気病理学の課題の調査および報告、新規電気ショック保護要件採用提案書の開発などを行ってきました。

トーマス・ランジセロは現在、IEEE PSESの理事と、IEEEリスク評価技術委員会(RATC)の副委員長を務めています。彼はIEEEロングアイランド(NY)セクションの2013年度会長を務めました。彼は、IEEE上級会員およびIEEE製品安全工学分科会(PSES)のLI章の設立委員長であり、通信部会、医療・生理部会、産業応用部会、電力・エネルギー部会、通信専門家部会、信頼性部会、および車両技術部会など、他のIEEE分科会の会員です。トムは、NFPA、ASSE、IAEI、SAE、QAI、NSPE、NYSSPE、およびKnowledge Foundationなど、他の専門家組織のメンバーでもあります。彼はIEC: TC64 MT4(電気ショック保護に関するIEC60479シリーズ、IEC61201)、 IEC TC108 WG5(IEC60990)、およびISO: 31000リスク管理(ANSI Z690シリーズ)など、さまざまな国際委員会およびUSNC TAGにテクニカルエキスパートとして参加しています。

2014年度入会メンバー

ウィリアム・ホフマン博士(Dr. William Hoffman)はモトローラ研究所での輝かしいキャリアを経て、2009年に環境科学者としてUL Environmentに入社しました。

主任科学者として、玩具、トイレットペーパー、試験所運営、ドライウォール、ドア、照明、絶縁/断熱/防音材、携帯電話を含む携帯用電子機器など、14件のサステナビリティ規格を発表または共同発表しています。

また、多数の環境に関する検証手順を開発し、省エネ電源コード、省エネプラスチック添加物、電子機器のリサイクル可能性、地域の埋立地へ大量の資材ゴミが運ばれるのを阻止する「埋立ゴミゼロ」など、多くの環境規格を更新する取り組みを主導しました。

ホフマンの努力により、サステナビリティ分野におけるULの社会的地位、業務サービス、認知度が向上しました。ホフマンは数多くの主要な技術委員会で指導的立場にあり、近年では国際電気標準会議(IEC:The International Electrotechnical Commission)の委員会で米国代表を務め、電気・電子機器の耐用年数のデータやリサイクル可能率の計算についてのガイドラインを策定し、現在は「IEEE 1680.1」(PCのサステナビリティ)の規格会議の議長を務めています。

モトローラ研究所の環境技術部門では、規制やビジネスニーズ、製品デザイン要件、環境管理などの問題の傾向を考察する、製品のリサイクル可能性評価ツールの開発など、様々な電子機器のサステナビリティ問題に重点的に取り組んでいました。

ホフマンは主に電子/電気通信の装置やプロセスに関する多数の刊行物に寄稿し、特許を発表しています。イリノイ工科大学で物理化学の博士号を取得し、ポストドクターとしてアルゴンヌ国立研究所で勤務していました。またULの優秀技術スタッフ(Distinguished Member of Technical Staff)や社会的責任の公認専門家(Accredited Corporate Social Responsibility Practitioner)など、多くの技術資格を取得しています。

2014年3月1日にULで3人目となる公共安全担当役員に就任したバーバラ・ガスリー(Barbara Guthrie)は、公共安全に尽くすというULのミッションを主導し、このミッションの推進・保護・進展・拡大に取り組んでいます。

ガスリーは1984年にイリノイ州のノースブルック本社にプロジェクト・エンジニアとして入社して以来、長年にわたって素晴らしいキャリアを積んできました。

入社後しばらくすると、国際コンプライアンス・サービス部門でアソシエイト管理エンジニアを務めるようになり、カナダ向けのUL認証マークの立ち上げに尽力しました。また、医療用電気機器、IT機器、事務機器、計測機器、制御装置、実験装置などのIECEE CBスキームを利用する際のULの申請・アクセプタンスを容易にする取り組みも行いました。

1996年にULがデンマークの試験・認証協会、DEMKOを買収すると、ガスリーはヘアレウにあるこの協会の責任者を務め、DEMKOの完全子会社化を成功裏に導きました。

その後ヨーロッパにおける全事業の責任者を務めたガスリーは、1999年にコーポレート・マーケティング部門の責任者として米国に戻り、同部門で申請プロセスを合理化・改善するeビジネス・ツールの開発チームを指揮しました。

2001年には再び新しい役職に就き、消費者対応部門のディレクター、続いて同部門の副社長を務め、安全性の支持・教育・広報活動に取り組みました。この部門で指揮したプロジェクトの一つに、世界各国の青少年教育プログラム、Safety Smart®の開発があります。これまでに6億2,200万人を超える青少年や大人が参加したこのプロジェクトは、参加者に生きていくために不可欠な知恵を授け、人々の行動に良い影響を与えました。 また、フロリダ州のウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートの「テスト・ザ・リミット・ラボ」の開設も主導しました。広さ372m²のこのインタラクティブな体験型エンターテイメント施設には、年間1,000万人もの人が訪れます。

ガスリーの指揮のもと、ULはディズニーと独占的な提携契約を結び、「安全に気をつけよう」と名づけた教育キャンペーンを開始しました。「ライオン・キング」のキャラクターが安全についてわかりやすく説明するこのプログラムは、パーク内でも人気のアトラクションです。

世界中の消費者にULとその公共安全のミッションの認知度を高める取り組みの中で、ガスリーは消費者利益団体/機関、安全支持団体、政府機関、安全衛生の専門家などとの関係を構築しました。ANSIやASTMといった様々な団体の技術委員会で活動を行ってきたほか、住居向け火災用スプリンクラー連合(Home Fire Sprinkler Coalition)をはじめとする安全関連団体の理事会や運営委員会にも参加しています。また、安全をテーマとしたプレゼンテーションや論文も数多く発表しています。

2013年度入会メンバー

ライフ&ヘルス科学事業部の主任科学者であるヨンタオ・リー博士(Dr. Yongtao Li)は、その技術的専門知識と実績で、飲料水品質検査の分野で広く知られています。

27編を超えるピアレビュー論文を発表または共同発表しているほか、自身の専門分野における学会発表を45件以上行っています。また、多くの有名科学誌で研究論文の査読も担当しています。さらに、国内外の学会やシンポジウムで水質検査に関する70以上の発表を行っています。

米国水道協会(American Water Works Association)の会員として活発な活動を行っているリーは、複数の技術委員会や作業部会のメンバーであり、1996年からアメリカ化学会(American Chemical Society)の会員でもあります。

インディアナ州のサウスベンド事業所に勤務していたリーの尽力により、ULは米国をリードする飲料水の品質検査機関として認められるようになりました。

新しい分析試験の手法を考案・検証することにより、多くの標準検査方法を開発し、これらの方法はULの水質検査事業の成長に大きく寄与しました。

また、ULの国家緊急事態対応プログラムの設立に際しては技術的な指導を行い、環境サービス分野における新しい試験プログラムの開発に大きく貢献しました。

常に教育者であり助言者であるリーは、社内外の人々のために時間と知識を提供することを惜しみません。リーは当ソサエティを通じて私たちが追求する理想を、まさに体現しています。

2012年度入会メンバー

23年のキャリアにおいて、アン・ボンホフ博士(Dr. Anne Bonhoff)はいくつかのトップ企業で技術職や管理職を務め、広範にわたる市販品の化学分析や試験に取り組んできました。

バーゼル(スイス)のサンドス・アグロ(SANDOZ AGRO AG)では研究生化学者、スプリングホーン・ラボラトリーズ・ヨーロッパ(Springborn Laboratories, Europe AG)では化学分析研究所長、STRテスティング&インスペクション(STR Testing & Inspection AG)では研究技術部長を務めました。

直近は、STRの試験・品質保証グループ(Testing and Quality Assurance Group)化学部門の統括責任者でした。

現在は、UL-STRで同職に就き、UL-STRの世界各地の化学試験施設やサービスの連携、監督、開発を担当しています。

そのキャリアを通じてリーダーシップを発揮し、多数の規格委員会、業界団体、国際的な技術グループに積極的に参加しています。

衣類や靴類に使用される布などの素材の安全と品質に対する彼女の造詣の深さは有名で、特に子供服の安全という分野で顕著な活躍を見せています。

マリリン・ブラック博士(Dr. Marilyn Black)は化学的/生物学的大気汚染におけるトップ試験調査機関、エアクオリティ・サイエンス社(Air Quality Sciences, Inc.)の設立者であり社長です。同社は2011年にULと合併し、ULエアクオリティ・サイエンス(UL Air Quality Sciences)となりました。

低量の化学物質への曝露が健康に与える影響の研究、ならびに、その曝露を低減する方法の研究で長年にわたってリーダー的存在となっています。

また、室内に使われている建材、家具、清掃剤、電気機器の健康へのリスクを評価する環境チャンバー試験を商業的に開発した先駆者でもあります。

2001年には、グリーンガード(GREENGUARD)国際認証プログラムを監督する非営利組織、グリーンガード・エンバイロメント・インスティテュート(GREENGUARD Environmental Institute)を設立しました。

グリーンガードは、構築環境において、建材や家具に安全な材料を使用する方向へと市場を誘導するのに貢献しています。

そのキャリアを通じて、専門分野における精力的な活動を展開し、多くの重要な国内/国際科学団体の構想、調査プロジェクト、広報活動に参加し、主導しています。

権威のある公共サービス賞を多数受賞しており、室内空気質の分野で講演/出版活動を数多く実施しています。

消費者製品分野のPDEディレクターであるトーマス・ブルーウィット(Thomas Blewitt)は、空調、家電、コンポーネント、照明、ITE、コンシューマー・エレクトロニクス、医療/機能的安全性といった分野の業務を担当する40名以上の上級技術スタッフとマネージャーを統率しています。

長年にわたるULでの優れたキャリアを通して、彼は電気機器の安全性の専門家として認められる存在となりました。

特に、米国家電製造者協会(AHAM:Association of Home Appliance Manufacturers)や空調業界ではよく知られています。

UL/IECおよびその他の専門委員会に積極的に参加し、多くの団体で会長を務めているほか、様々な電化製品や空調から、食品安全、飲料水にいたるまで、幅広い分野の団体で技術顧問として活動しています。

また、彼はそのキャリアの中で、様々な主要シンポジウムで講演を行い、数多くのピアレビュー論文やジャーナル記事を発表しているほか、書籍や専門資料への寄稿なども行っています。

デイビッド・ディニ(David Dini)は、UL本社調査部門の調査エンジニアで、広範にわたる電気や火災の危険に関する彼の専門知識は国内外で認められています。

彼の業績は、電気業界や規制策定/執行機関の間でも高い評価を得ています。

電気製品、特に業務/産業用製品の情報や、調査の指針が必要な時には彼に聞けば間違いない、と信頼される存在です。

また、多くの技術/専門組織に積極的に参加し、リーダーとして活躍しています。

NFPA/IEEEで、アークフラッシュ調査プロジェクトの試験方法/プロトコル特別委員会の会長に指名されたことは、規制/規格界における彼の地位を示すほんの一例です。

自らの知識を常に惜しみなく提供するディニは、数々の技術的講義活動を通してULの技術スタッフの育成に貢献しており、長きにわたる彼の業績により、様々な賞を獲得しています。

2009年度入会メンバー

Underwriters Laboratories Inc.上級副社長兼チーフ・エンジニア

ドン・トルカ(Don Talka)は現在、ULのチーフ・エンジニアを務めており、ULの主任エンジニアおよび調査部門の責任者です。この2つの部署は、安全というULの企業ミッションと目標を支える安全規格の開発や安全科学調査を推進する部署です。彼はUL規格に関する再考請求や技術的判定の最終判断者でもあります。ULにおいて輝かしい成功と業績を収めてきた彼は、様々な役職を歴任し、その責任や権限はますます高まっています。企業としての成功や公共安全というミッションへの彼の貢献度は計り知れません。

1974年にニューヨーク州ブルックリンのプラット・インスティテュートにおいて電気工学の理学士号を取得し、卒業。優秀な学生にのみに許されるタウベタピ協会とエタカッパヌ協会に名を連ねています。1983年には、ニューヨークのポリテクニック・インスティテュートで技術経営の理学修士を取得。『ウォール・ストリート・ジャーナル』誌の学生功労賞(Student Achievement Award)を受賞しました。その後、ウェスティングハウス・エレクトリック社(Westinghouse Electric Corporation)、レペル・ハイフリークエンシー・ラボラトリーズ社(Lepel High Frequency Labs.)で経験を積んだ後、1977年にULに入社しました。

最新テクノロジーを活用した安全要求事項の開発、新技術に即した安全要求事項の整備、技術トレーニング・プログラムの開発および導入、グローバルな製品安全認証プログラムの開発および拡張におけるリーダーシップ、UL史上最も包括的なゲージR&Rイニシアティブの考案および主導など、彼の取り組みは、いたるところでULの設立者ウィリアム・ヘンリー・メリルが目指した公共安全を体現しています。

ULに入社以来、健全な技術基準の開発に取り組み、数々のUL規格開発業務の主任エンジニアとして活躍してきました。彼の指揮のもと、耐水性ヘアドライヤー、深型フライヤーの取り外し可能なコード、GFCI基準の強化など様々な安全対策を網羅したUL規格が誕生しました。また、UL489(配線用遮断器)、UL943(漏電遮断器)、UL1699(アーク故障電流遮断器)、および、UL1026、UL1082、UL1083(家庭用調理器具)をはじめ様々な規格のIAC議長を務めています。その指導や意思決定は、ULの従業員に強い影響力を有しています。彼は思慮深く、強力なリーダーであり、社内外の試験、標準化、業務構想への積極的な参加によりその高潔性、一貫性を実証しています。

彼は、UL以外の規格開発業務にも積極的に関与しています。1990年からは、NFPA米国電気工事規定の策定メンバーを務めています。また、医療施設や工場を管轄とするCMP 15の会長として9年の任期を終えたばかりです。その前には、スイミングプールと機器の規定を作成するパネル20に12年間在籍したほか、ULの代表者としてNFPA規格諮問委員会(Standards Council)にも6年間参加していました。規格諮問委員会はNFPAの最高位の委員会です。現在はUL電気委員会の委員長を務めています。

彼はULの安全に対するミッションに技術の開発や教育が有益であることを理解しており、UL内外の多数の技術開発および教育活動に参加し、時には主導しています。その功績には、ゲージR&R業務、メルビル(Melville)での16週間の新人エンジニア訓練プログラムの開発、メルビルのデータ取得チームの結成、FIRSTロボット競技会のボランティア活動、ニューヨーク州立大学ファーミングデール校試験所の指導員などが挙げられます。

ULにおける33年間のキャリアを通して、ULの安全に対するミッションを遂行するトルカの揺るぎない努力と、技術問題を解決する論理的な手法は、ULにとってかけがえのない資産です。

2008年度入会メンバー

主幹エンジニア(プラスチック)

ジョージ・フェヒトマン(George Fechtmann)は、ULのプラスチック認証プログラムに関連する標準化活動を担当し、プラスチックの認証プロジェクトを手がけるエンジニアたちに専門的サポートを提供しています。

ニューヨーク、ブルックリンのポリテクニック・インスティテュート・オブ・ブルックリンにおいて、電気工学の分野で理学士号を取得後、1974年、ULに入社。後にニューヨークのガーデン・シティにあるアデルフィ大学でMBAを取得しています。また、1979年からはニューヨーク州認定のプロフェッショナル・エンジニアとなりました。

プラスチック認証分野の第一人者である彼は現在、専門家委員会において積極的に活動し、公共安全推進のために自らの知識を惜しみなく提供しています。国際電気標準会議(IEC:International Electrotechnical Commission)の全米委員会では、火災試験を管轄する専門委員会(TC)89で技術顧問を務めています。

また、IECにおいて絶縁材料を管轄するTC 15や、家電製品に関するTC 61でも米国担当の専門家として活躍しています。IEC/TC 89で火災安全エンジニアリングを担当するワーキンググループ10では、プログラム・マネージャーおよび議長を務めています。

フェヒトマンは、全米プロフェッショナル・エンジニア協会(National Society of Professional Engineers)、プラスチック技術者協会(Society of Plastics Engineers)、IEEE(アイトリプルイー:Institute of Electrical and Electronic Engineers)のメンバーです。34年のキャリアを持つフェヒトマンの情熱とリーダーシップは、ULの重要な資産となっています。

プラスチックとRSCSに関する専門知識を持つ彼は、ULのスタッフや顧客のメンターであると同時に、コンポーネントプラスチック分野で、ULに世界的リーダーの地位をもたらしているプログラム開発や規格策定において、大きな役割を果たしています。

ウィリアム・ヘンリー・メリル・ソサエティ
コーポレート・フェロー

DEMKOおよびULでの36年にわたる貢献と功績は、電気安全規格策定における技術的貢献、欧州および国際的な製品安全認証プログラムの形成におけるビジョンと創造性、専門的コミュニティにおけるリーダーシップと多岐にわたっています。

電気安全の先駆者であり、様々な委員会で規格や文書の草案を数多く作成した執筆者でもあります。米国および国際的な規格開発プロセスを通じて常に忍耐強く規格を完成に導いてきました。また、規格や制度の新規開発情報の提示や説明を通じて、スタッフや製造者、関係当局にその知識を惜しみなく分け与えてきました。

また、様々な問題を引き受け、解決する能力には定評があります。DEMKO取締役会役員を務めていた1978年~1984年、デンマークが国家規格の適用を中止し、欧州規格の使用を開始したことで、DEMKOは大きな変革の時を迎えました。取締役会は、彼に状況調査と検討事項を提示する任務を依頼。 彼の提案が、広さ5,000㎡の新しい試験所の建設承認、34名の従業員増加、70万ドルの試験機器の購入をもたらしました。こうした事業変革の取り組みは成果を上げ、DEMKOのエンジニア業務の質とスピードが向上しました。

その後、デンマーク政府がDEMKOの民営化を決定した際には、ウィンザーはULとの合併を成功に導くアドバイザーとして存在感を発揮しました。

代替冷却システムを用いた圧縮機用電動機に対するDEMKOの試験手法に、他の試験機関が反論した時には、IECEEの試験機関委員会(CTL)に対し、DEMKOの手法が適切であることを証明。以降、その手法は広く採用されるようになりました。そして20年以上にわたって、ウィンザーは圧縮機用電動機の製造、電子制御/保護装置の使用の拡大、新しい冷却剤の使用など、変遷していく技術を反映した規格の改善に取り組んできました。

さらに、同僚や後輩への貢献活動にも積極的です。DEMKOの取締役会の役員だけでなく、退職エンジニア組合の会長兼スポークスマンなど、責任ある役職に就いてきました。在任中は、DEMKOの組織改編および退職エンジニアの全員雇用に関してDEMKO上層部との橋渡し役となりました。また、エンジニアの労働条件や給与、その他の条件の交渉にも携わり、内外の様々な関係者から長年の功績を認められました。

ULにおいても、また社外においても、指導者や講師として活躍し、その知識を惜しみなく伝えるとともに、技術的な助言を与え、方向性を指し示すことによってリーダーシップを発揮してきました。

ULの公共安全に対するミッション、ならびに欧州規格や国際規格の解釈委員会や合意制度での活動を常に最優先するウィンザーの功績は、UL内外で強力かつ前向きな関係を維持しようとする彼の努力の賜物です。

ベント・ウィンザー(Bent Winther)の功績の中で最も貴重なのは、優れた規格、優れた業務スキーム、優れたサービスの実現でしょう。彼のリーダーシップと努力により、14の新しいCBTLがUL DEMKOに加えられたことは、その実力を如実に表しています。

2007年度入会メンバー

UL主席エンジニア

ULでの30年にわたるキャリアにおいて、ケリー・ベル(Kerry Bell)は消火用スプリンクラーやスプリンクラーシステム機器の規程/規格の開発・導入のリーダーとして知られています。彼の消火システムに対する専門知識はスプリンクラー業界、規程策定業界、規制業界でも有名で、高い評価を受けています。

消防教育やスプリンクラーおよび関連機器の評価における経験を積極的に生かし、防火技術の進展に寄与しています。また、消火用スプリンクラーや関連する消火スプリンクラーシステム設備に関するUL安全規格の開発に、改良された新たな技術を応用する取り組みでもリーダーシップを発揮し、大いに貢献しています。中でも特筆すべきなのは、プラスチック製スプリンクラー配管に関する要求事項の開発および実施です。

そのキャリアを通して、技術組織や専門組織に積極的に参加・主導しながら、自らの知識を共有してきました。彼の功績や貢献はULだけでなく、様々な機関から様々な形で認められています。

ベルは、スプリンクラーや関連するスプリンクラーシステム設備の規格/規程の策定に関与する24以上の国家/国際技術委員会の主要メンバーとして、積極的に活動してきました。権威ある米国防火協会(NFPA:National Fire Protection Association)の規格諮問委員会のメンバーに就任したことで、規程/規格界における彼の存在感はますます大きくなりました。13名のNFPA規格諮問委員会のメンバーは、国際的に認められているNFPA規程/規格発行を最終決定します。この職への任命は、NFPA規程策定に対する長年にわたる彼の重要かつ有意義で、健全かつ公正な貢献をNFPAが認めていることを意味しています。

彼はまた、ULが困難な問題やチャンスに直面した際には、幾度となくそれらへの対応を任されてきました。スプリンクラーのポリマー密閉材の長期的な効果が疑問視された時にも、率先して素材の基本性能や欠陥の特性を把握し、業界、政府や規制機関と密接に協力しながら、激しい論争が起こってもおかしくなかった状況の収拾に成功しました。

さらに、イリノイ州ノースブルックにあるULのデイビッド・グラッツ火災試験センターの設計基準の開発にも主導的な役割を果たしました。およそ10年前に建設されたこの施設によって、ULは世界的消火試験機関という地位を獲得することができました。

UL内外で、指導者や講師として活躍し、知識を惜しみなく伝えるとともに、技術的な助言を与え、方向性を指し示してリーダーシップを発揮するベルは、そのすべての活動およびULとの関係において、公共安全というULのミッションを常に最優先しています。

Underwriters Laboratories Inc.事業開発ディレクター

プラビンレイ・ガンジー(Pravinray D. Gandhi)は、北米および世界の防火業界で火災研究者として有名であり、特に防災研究を経済的に有益な形に変換し、素材・製品・システムの試験や認証に応用する技術でよく知られています。

広範なテクノロジーを網羅する防災研究者として学術界でも成功しているほか、米国および国際的な火災安全会議で自身の調査を発表するなど、ULを代表する優れたアンバサダーとして活躍しています。また、防災研究を、ULの防火試験/認証業務に応用可能な新技術へと変換する取り組みでリーダーシップを発揮していることからも分かるように、実務的なビジネスセンスも持ち合わせています。

これらの新しい技術の導入は、ULの防火担当エンジニアの業務の変革にも計り知れない影響を与えました。それ以前は、ほとんどの防火試験は「合格」「不合格」程度しか判定できなかったのです。これらの技術を導入したことにより、火災時の素材やシステムの性能を理解し、説明することが可能になりました。その好例と言えるのが、米国標準技術院(NIST:National Institute of Standards and Technology)が開発した先進的なFDS(fire dynamics simulator)プログラミングコードを使用したULの火災モデリングサービスでしょう。これにより、ULは顧客が支払う試験費用の価値を高めることができます。また、素材・製品・システムの改善計画に役立つ情報を製造者に提供できるようになりました。

ULにおいて、分析的モデリング手法による多様な変動要因の研究が行えたり、より少ない試験で様々な特性や状況を評価できるようになったのも、ガンジーの功績によるところが大きいと言えます。これらの新しい技術はULの評価を高め、UL独自の防火関連サービスに対する需要を増大させています。こうした新しい防火技術は現在、ULの防火サービスの売上高の10%以上を占めています。

ガンジーがコーポレート・フェローにふさわしい人物であるとする重要かつ最大の理由は、自身の知識や情熱を他の人々に積極的に伝えようとするその姿勢でしょう。彼は、他の人々の能力を引き出し、新技術の理解・応用へと導く講師・指導者として、常に多大なる努力を重ねています。そして、皆と成功を分かち合い、いつでも周囲に手を差し伸べ、他者の成功を後押ししています。

彼は、他者の成功を見守ることにも大きな満足を感じる人物だと言えるでしょう。彼が協力し、陰ながら支えている業務が、ULの実績を大きく拡大させているのは、優れた知識と能力持つ彼の存在があるからこそですが、そのような彼の功績は、外からは見えにくく、本来受けるべき称賛を受けてないこともあるからです。

Underwriters Laboratories Inc.上級副社長兼公共安全責任者

オーガスト(ガス)・シェーファー(August W. Schaefer)は、ULの公共安全の責任者として、公共安全に関する弊社のミッションのグローバル展開を推進しています。また、ULの公共安全の後見人、アンバサダー、支援者として社内外で活躍しているほか、主要な安全構想におけるULの代表者として、ULのコマーシャル、運営、規制対応、消費者対応などの部門やワシントンDC事業所、CTOグループのスタッフと密接に協力しています。企業の社会的責任(CSR)プロジェクトや寄付/義援活動、ULの年次寄付キャンペーンも担当しています。

ULにおける彼のキャリアは、1973年にフォローアップサービス(FUS)部門の一員となったメルビル・ニューヨーク事業所で始まりました。FUSではいくつかの革新的な「第二世代」FUS検査プログラムの開発を担い、ULの社員や業界関係者と密接に協力しました。また、ULの品質マネジメントシステム登録業務の立ち上げにも参加。最終的には、FUS業務の全社的責任を伴うフォローアップサービスのチーフ・エンジニアにまで昇格しました。

90年代半ばには、ULの品質マネジメントシステム業務の運営を任され、カスタマーサービス業務のリーダーに就任。彼の指揮のもと、同部門の業績は目覚しい改善を遂げました。

1998年5月には、アジア事業の責任者に就任し、アジアにあった各事業所を、地域として連携する1つのチームへと変貌させました。シェーファーの指示により、人員と施設を拡張し、ULのアジアにおける存在感は大きく高まりました。また、ULで初となる正式な業務計画を策定し、アジア地域での成長が論理的かつ組織的な方法で管理できるようになりました。

2001年後半には、米国カナダ事業部門責任者に就任し、2004年6月まで同職を遂行。在任中、ULの継続的な業務変革を目指す全社的な活動との連携を画策し、最終的に新しい経営モデルの導入の下地を作りました。その後は、ULのFUSおよび総務サービスの責任者を短期間務め、2005年1月に現職の公共安全責任者に就任しました。

常にチームの中心となり、特に協力的リーダーとして活躍してきた彼は、周囲の士気を高め、パフォーマンスと熱意を向上させる役割を果たしています。彼の輝かしい実績は、偉大なアイデアを体系的に実施し、実現する能力を証明しています。

2006年度入会メンバー

ウィリアム・ヘンリー・メリル・ソサエティ
ULコーポレート・フェロー

ジェームズ・ベイリス(James Beyreis)は、1966年にアシスタント・エンジニアとしてUnderwriters Laboratories Inc.(UL)でのキャリアを開始しました。1972年、防火部門のエンジニアリンググループのリーダーに指名され、1988年には防火部門担当副社長兼チーフ・エンジニアに昇進しました。2009年7月16日に退職した時は、テクニカル・トレーニング・グローバル・ファイア&シグナリング部門の副社長でした。

ULでの在職中、彼は貴重なリーダーとして、PE賞委員会、火災委員会、電気委員会、マネジメントシステム諮問委員会、エンジニアリング・ポリシー委員会だけでなく、その他多数の業界の諮問委員会で委員長を務めました。

現在も米国建築学会(National Institute of Building Science)、米国防火協会(National Fire Protection Association)、CASCOの国際規格会(International Standards Organization)、防火技術者協会(Society of Fire Protection Engineers)など、多数の業界団体で活発なメンバー、リーダーとして活躍しています。

主な技術的功績としては、屋外のガラスのカーテンウォールを保護するよう設計されたスプリンクラーに対する大型評価用試験の新規開発、低コストの学校建設を可能にするための特殊な炉の耐火試験機器の設計に関与したことが挙げられます。

また、彼の努力、専門知識、意志により、フライヤー(揚げ物調理器)に取り外し可能な磁石式電気コードの使用を求める要求事項の策定にULが大きく貢献し、コードがひっかかってフライヤーが倒れ、小さい子供が火傷を負うという危険性が減少しました。

彼は、大型火災試験施設の開発にも重要な役割を果たし、保険会社と協力し、ULや防火業界、そして安全のための計画策定に力を尽くしました。

1970年から多くの著作物を発表しており、米国防火協会での功労賞(Distinguished Service Award)の受賞、防火技術者協会のフェローへの選出など、その功績は多方面で認められています。

1966年にバルパライソ大学化学エンジニアリング部で理学士号を取得後、1981年にルーズベルト大学でMBAを取得しています。

UL Corporate Fellow

Vice President, Corporate Research

Underwriters Laboratories Inc.

現在、ULの調査部門副社長を務めるJ.トーマス・チェーピン博士(J. Thomas Chapin, Ph.D.)は、ULウィリアム・ヘンリー・メリル・ソサエティのコーポレート・フェローであり、UL火災委員会の委員長でもあります。2万種類の製品カテゴリーとおよそ1,400の安全規格を網羅するULの認証/試験/監視サービスのために行われる、世界的な調査活動を統括しています。経験豊富な材料科学者として、ポリマーの合成、特性評価、加工、劣化、燃焼挙動に関する研究に従事してきた彼は、2001年、ULに入社しました。弊社に入社する前は、21年間にわたり、AT&Tベル・ラボラトリーズ社(AT&T Bell Laboratories)に勤務。その前は、アップジョン社(Upjohn)に3年間務め、イソシアンから新たな高性能素材を開発する業務を担当しました。ベル・ラボラトリーズ社では、電気通信技術の研究および製品開発を担う研究職や管理職に就いていました。この間、電気通信分野で12の市販品を開発したほか、数多くの電気通信プロジェクト(地上向け光ファイバー、海洋利用、軍事利用)をサポートしてきました。また、電気通信・材料科学の領域で17件の米国特許を取得しています。材料科学の分野では、様々なカンファレンスで250以上の講演を行い、150もの専門刊行物を発表してきました。1974年にコネチカット大学化学部で理学士号を取得後、1977年に、コネチカット大学材料科学研究所でポリマー化学の博士課程を修了しました。電気・電子製品のナノテクノロジーに関する規格を策定するIEC(国際電気標準会議)TC 113では、国際技術委員長を務めた経験もあります。2006年、ULフェローの栄誉を獲得し、ULウィリアム・ヘンリー・メリル・ソサエティのメンバーとなりました。

ウィリアム・ヘンリー・メリル・ソサエティ
ULコーポレート・フェロー

リー・ドセデュロ(Lee Dosedlo)は1963年6月にUL(Underwriters Laboratories, Inc.)に入社し、42年間にわたるキャリアをシカゴ事業所でスタートしました。入社当初は、防火扉や耐火壁、耐火データ保管庫、建築用柱材を含む防火建材/システムの調査に携わり、消火ポンプやスプリンクラー・システム装置、地下配管製品を含む消防システムの水圧機器の試験も手掛けました。

ノースブルック本社へ異動した後は、エネルギー危機に対応する、固体燃料を使用した暖房/換気製品の安全規格を開発するプロジェクトの指揮を執りました。米国消防局(U.S. Fire Administration)が住居火災における人命救助に関する取り組みを開始した際には、ULを代表して米国防火協会(NFPA)の作業部会に参加し、住宅用スプリンクラーの試験・認証に必要な新しい安全規格の開発に携わりました。

幹部研修プログラムにより電気エンジニアリング部門に転属となったドセデュロは、IT機器や業務用調理機器、電動工具、コンベアシステムの試験を担当するセクションの責任者を務めたほか、1989年にはチーフ・エンジニアに任命され、その後2005年に退職するまで、試験・認証業務のグローバル・チーフ・エンジニアを務めました。

ドセデュロは、住宅用スプリンクラーのUL安全規格の開発や、住宅用スプリンクラーで初となるULリステッド製品の認証を行った功績が評価され、ULのプロフェッショナル・エンジニア賞を受賞しました。米国消防局の統計によると、これらのスプリンクラーは戸建て住宅や宿泊施設の火災において多くの命を救っています。火が消えたことを感知すると自動的に放水を停止するオン/オフ制御付きスプリンクラー向けの規格を開発した彼は、その功績に対しても同賞を受賞しています。

ドセデュロは社内外で多くの技術論文を発表し、チーフ・エンジニア・オフィス監督下で発表されるULスタッフのあらゆる技術論文のレビューも行いました。

また、複数の州における登録プロフェッショナル・エンジニアであったドセデュロは、 ULを代表して社外の技術委員会に参加し、製品の安全性に関するグローバルな制度の一部として国内外の組織から発表される規格の策定にも携わりました。ドセデュロは米国防火協会(NFPA:National Fire Protection Association)の技術委員会での35年間の活動が評価され、NFPAの終身会員として承認されています。

試験・認証のグローバル・チーフ・エンジニアとして各地域のチーフ・エンジニアと協力し、世界中の関連会社に技術指導・監督を行い、各事業所のスタッフの技術能力の向上、認証要件の適用の一貫性確保、ULマーク・プログラムの管理、ULの認証要件と適用される設置コードとの互換性の確保、ULのデータ・アクセプタンス(顧客評価データ活用)に関するポリシー、製品認証プログラムの管理を推進しました。

また、一貫性、完全性、技術品質の向上のため、主席エンジニア部門を設立し、スタッフの技術能力の基準やデータベースを開発、管理する体制を整えました。

ULの偉大なコーポレート・フェローであるドセデュロは、2007年6月9日に亡くなりました。

Underwriters Laboratories, Inc.元防火事業開発部取締役

シアンツン・クン博士(Dr. Hsiang-Cheng Kung)は、ULの元防火事業開発部取締役で、米国およびアジアにおいて研究契約の確保、新製品の試験プロトコルの開発、防火事業の発展などを担っていました。

ロードアイランド州プロビデンス市のブラウン大学で流体力学と熱伝導を専攻し、修士号と博士号を取得したクンは、

防火技術に関する37年間の優れた研究により、火災科学および防火技術の多岐にわたる分野に大きな影響を与えています。

特に、自動スプリンクラー技術やスプリンクラーの性能をサポートする技術へのクンの貢献はよく知られており、 この分野でのクンの研究によって、1980年代初期から現在にかけて、新しいスプリンクラー技術が次々に開発されました。

スプリンクラーの性能を評価するクンの研究は、住宅用スプリンクラー、クイックレスポンス・スプリンクラー、早期制圧・速動スプリンクラー、その他多くの重要な革新的スプリンクラー・システムの開発につながっています。クンの研究によって開発された耐火試験やスプリンクラーの性能を分析・評価する技術がなければ、今日広く使われているこれらのスプリンクラーが市場に出回ることはなかったでしょう。

クンは、『Journal of Fire Protection Engineering(防火技術ジャーナル)』や『Fire Technology(火災技術ジャーナル)』、防火科学についての国際シンポジウム、その他のピアレビュー・ジャーナルへの寄稿も頻繁に行っており、1990年から『Journal of Fire Protection Engineering(防火技術ジャーナル)』の編集委員も務めています。

2003年にはスプリンクラー科学/技術への功績が認められ、防火技術の発展における偉大な業績に対して防火技術者協会(Society of Fire Protection Engineers)よりアーサー・B・ギース・メダルが授与され、同年、SFPEフェローに昇格しました。

IECおよびIECEEアクティビティのシニア・アドバイザー

2007年7月31日にUL(Underwriters Laboratories, Inc.)を退職するまで上級副社長および最高技術責任者を務めていたドナルド・A・メイダー(Donald A. Mader)は、ULのグローバルな適合性評価に関するポリシーや慣行、手順へのコンプライアンスを実現するための、技術能力、正確性、一貫性、完全性の確保に役立つ基準・指標・目標の設定、ならびにULの適合性評価サービス全体の相乗効果の向上を担っていました。全事業にわたってグローバルな適合性評価とFUSのポリシーや手順の開発・実施を指揮したほか、グローバル・チーフ・エンジニア(試験/認証、検査/フィールドサービス)、技術、規格、研究、公共安全、国内外の認証といった部門の責任者も務めていました。

また、全社のフィールド・レポートおよびフィールド・サンプリング・プログラム(市場/適合性調査)、規制サービス、規格、世界各国の技術、主席エンジニア(主任エンジニア、研究、先進技術サービス)、認証評価、認証プログラム部門、国際認証も担当していました。

メイダーはULのエンジニアリング技術部門の責任者として、試験、試験所、キャリブレーション、計装に関する一貫した最新のポリシー・手順・慣行の開発と導入をはじめとする、全社的な技術の卓越性と技術イノベーションを主導しました。 彼が率いた組織は、ULとULの顧客の主要な技術分野における研究をリードし、ULの公共安全のミッションに関連が深く、そのミッションを支えるものであることを基準とした適切な規格戦略を明らかにしました。

さらに彼は、国際電気標準会議(IEC:The International Electrotechnical Commission)の適合性評価スキームや、その他の国際的な認証関連の活動にULが参加する際には、世界各国との調整役を務めたほか、IEC/ISO規格とUL規格の調和作業の監視なども担当しました。

メイダーは1965年、ニューヨークにあるメルビル事業所の電気部門にアシスタント・エンジニアとして入社しました。1984年にはアシスタント・チーフ電気エンジニアとしてイリノイ州ノースブルックの本社へ異動になり、1988年にはエンジニア部門の部長に昇任しました。以降、認証業務担当上級副社長、北中南米地域担当執行副社長、公共安全/渉外担当執行副社長といった様々な幹部職を歴任してきました。

メイダーは国際製品安全管理認証委員会(The International Product Safety Management Certification Board)の認定製品安全管理者(CPSM:Certified Product Safety Manager)であるほか、国際システム安全協会(The International System Safety Society)の上級会員でもあり、 米国防火協会(NFPA:National Fire Protection Association)、電気検査技術者国際協会(IAEI:The International Association of Electrical Inspectors)、米国計測学会(ISA:Instrument Society of America )の会員でもあります。 また、全米電気安全財団(NESF:National Electrical Safety Foundation)の議長、全米委員会(USNC:United States National Committee)の評議会元副委員長、IEC適合性評価評議会(CAB:Conformity Assessment Board)の米国代表も務めています。

2005年6月30日、メイダーは過去20年間のIECEEへの貢献が認められ、IECの100周年を記念した「1906年賞」を授与されました。IECの設立年を記念して、IEC執行委員会(ExCo:Executive Committee)が2004年に設立したこの賞は、IECに大きく貢献した世界各国の技術者を称えるものです。また同賞は、近年の優れた業績や、IECの活動に関連し、委員会の業務を著しく進展させたプロジェクトやその他の特別な貢献を表彰する賞でもあります。

2006年10月10日、メイダーは米国規格協会(The American National Standards Institute)よりハワード・クーンリー・メダルを授与されました。これは、自主規格/適合性評価を通じて国家経済に大きく寄与し、管理ツールとしての標準化に際立った貢献をした人物を称えるものです。メイダーは、適合性評価の分野における国際規格と米国規格の調和を推し進めてきました。

2007年10月26日、メイダーは国際電気標準会議(IEC:The International Electrotechnical Commission)のロード・ケルヴィン賞を受賞しました。 1995年に設立されたこの賞は、電気工学の標準化および関連する活動において、IECに技術面で長期間(5年以上)にわたって献身的な素晴らしい貢献をした個人に与えられます。この賞はIECの初代議長ケルヴィン卿に敬意を表して設立されました。

2007年11月12日には、全米電気機器製造業者協会(NEMA:National Electrical Manufacturers Association)よりカイト&キー賞が授与されました。メイダーは、適合性評価やULのフォローアップ・サービスといった幅広い分野で25年以上にわたってNEMAと連携して業務を行っており、NEMA/ULポリシー委員会からNEMAの特定の製品部門に関する日常的な問題にいたるまで、あらゆることに関心を注ぎ、熱心に取り組んでいます。メイダーはULの信頼できる情報源として、プロセスに関する問題やポリシーに関するハイレベルな問題についてのNEMAからの問い合わせに対応してきましたが、今後もその役割を担っていきます。カイト&キー賞(Kite and Key Award)の授与は、ULでの長年にわたる輝かしい経歴の中で彼が行った、こうしたNEMA、NEMAとULとの関係構築、NEMAの会員企業への多大なる貢献に対する評価の証です。

メイダーはニューヨーク州ポツダムのクラークソン大学で電気工学の理学士号を取得し(1965年)、ニューヨーク州グリーンベールのロングアイランド大学で技術管理の理学修士を取得しています(1973年)。

ウィリアム・ヘンリー・メリル・ソサエティ
ULコーポレート・フェロー

Underwriters Laboratories, Inc.を退職するまで、ニューヨーク州にあるメルビル本社で主任研究エンジニアを務めていたウォルター・スクジェビク(Walter Skuggevig)は、ポリテクニック・インスティテュート・オブ・ブルックリンで電気工学の理学士号を取得し、ニューヨーク州認定のプロフェッショナル・エンジニアとなりました。

スクジェビクは1963年にULに入社し、1969年に電気調査部門に配属されるまで、産業用制御装置や電子データ処理装置など様々な製品カテゴリーのプロジェクトに携わりました。調査部門では、多くの異なるカテゴリーの製品に関わる感電についての調査を主に行い、多くのUL規格および国際電気標準会議(International Electrotechnical Commission)規格の要件の開発に貢献しました。

スクジェビクは米国消費者製品安全委員会(U.S. Consumer Product Safety Commission)との契約のもとで、「危険または害を与える電流レベルを測定するための試験装置および試験方法の開発」プロジェクトの調査員を務め、電話機、電気自動車の充電回路、配電装置、漏電遮断器などの感電に関する新しい要件の開発に参加しました。また、ULのエンジニアや顧客向けのセミナーを開催し、感電についての技術的な知識を伝える活動も行いました。

国際的な規格委員会のメンバーの一員として、スクジェビクはIEC委員会での活動を通じて世界各国の専門家との連携を深めました。今日使用されている複雑な電気回路の評価には難しい問題が内在しますが、こうした連携によって、これらの問題を解決する手段の開発が容易になりました。また、他国の専門家と協力することで、国家間の規格の調和が進みました。さらに、意見や情報を交換することで、北米のシステムの原則がよりよく理解されるようになり、UL社内でも他国で使用されているシステムについての理解がさらに深まりました。

スクジェビクは様々な技術委員会や、国際電気標準会議(The International Electrotechnical Commission)、米国防火協会(National Fire Protection Association)、米国規格協会(American National Standards Institute)、IEEE(アイトリプルイー:Institute of Electrical and Electronic Engineers)など多くの専門団体のための諮問グループで積極的に活動を行いました。また、全米プロフェッショナル・エンジニア協会(The National Society of Professional Engineers)および電気検査技術者国際協会(The International Association of Electrical Inspectors)の会員でもあり、様々な刊行物に30以上の技術論文を発表または共同発表しています。

ウィリアム・ヘンリー・メリル・ ソサエティの創立メンバー

山崎道久は、1980年8月に製品安全認証の代理申請サービスを提供する、エーペックス・インターナショナル(A-Pex International)を日本で共同設立し、その後23年間で同社を電磁環境両立性(EMC)評価および代理申請サービスの提供会社として、日本を代表する企業に発展させました。

山崎の指揮のもと、エーペックスは1992年11月にEMCと製品安全認証のニーズに一か所で対応するEMC事業を開始し、エーペックスのEMC事業はその後13年間で日本最大規模に成長しました。2003年にエーペックス・インターナショナルとユー・エル日本(UL Japanの前身)が合併してユーエルエーペックスが設立され、山崎はULの一員となりました。

山崎は以下のような功績を上げています。

NISTの研究者と協力し、エーペックスはEMC試験に必要な、強力な電界を生み出す残響室の使用について研究しました。その後同社は、残響室を使用した日本発の試験所をオープンし、自動車業界の顧客にサービスを提供しました。

欧州自動車指令(European Automotive Directive)の変更や改正に伴い、そのサービス能力を向上させたEMC事業部は、英国の車両認可機関(Vehicle Certification Agency)、ルクセンブルクのルクス・コントロール(Lux Control)、ベルギーのAIBの登録を受けました。

また、将来性のある新しい無線ハイテク機器が出現すると、無線による試験サービスを考案し、EMCのサービス内容を拡大させました。この取り組みの一環として、山崎は様々な国の規制関係当局と密に連携してユーエルエーペックスの試験所を各国に登録し、それぞれの国の新しい無線規格への適合化を支えました。EMCサービスの実施に向け、山崎がこれまでに無線を規制する関係当局と協議を行ってきた国は80か国以上に上ります。

彼はまた、短距離無線技術を使用した、無線LAN/Bluetooth規格への適合認証サービスも開始し、電磁波の人体への影響を評価するSAR試験の開発も主導しました。

また、電子電磁情報セキュリティ委員会(Electric Magnetic Information Security Committee)およびECONET委員会の規格開発のパネリストとしても積極的に活動しました。

山崎は2007年6月にユーエルエーペックスを退社しました。